戸惑い

7/18
前へ
/64ページ
次へ
「…騒がしいですね」 ゲーセンの中はたくさんのゲームの音がしていた。 にぎやか… でも騒げない自分がいるのも確かだ… 「圭!このぬいぐるみ取ってやるよ」 「裕太」 私は裕太の方へ行く。 観月先輩は柳沢先輩たちと違う方へ行った。 クレーンゲームをしながらぬいぐるみを二人でみつめてた。 「…気にすんなよな」 「え…」 「観月さんには圭がいるんだから」 「………」 ふと観月先輩をみる… 先輩…携帯、気にしてる… あの人に連絡したいのかな… だれなんだろう… あの人は観月先輩にとってどんな人なの…? 「圭!」 裕太に呼ばれて、投げられたぬいぐるみをキャッチする。 耳がおっきくてフワフワしているうさぎだった。 「大丈夫だろ。頑張れよ」 「裕太…」 観月先輩に片思いしてたときもそうだったなぁ… 裕太がいつも応援してくれてた。 励ましてそばにいてくれた。 「…ありがとう」
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加