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『鍵なら開いてるわ 「騙し討ち」なんてしないから入って来て良いのよ』 聞き慣れない声が俺達を誘う お互い 顔を見合わせてから タイミングを合わせて扉から転がり込む 左右に銃を振り安全を確認 背後に壁を背負う形で店内を見渡す…… 相手は一人…… 左手カウンター奥で 中途半端な化粧の 薄汚い 禿頭のオカマを人質にしている 『ゴメンね 加治ｷｭｩﾝ…』 『よぅマギー 何時ものウイスキーはあるかい？』 銃の狙いは そのままに マギーに挨拶する 『へぇ♪ 野良猫は二人組だったんだ♪』 相手は若造に聞いた特徴そのまま チャイナドレスに膝丈のブーツ 革のジャケットを羽織った ２０代の女だ 『加治！あの女知ってる 公安のリストにあった』 美和が 話し出す 『アンタ 凜翁 ね？年齢は３０歳左効き 血液型はＢ型 なんならスリーサイズも当てて見せようかしら？美少年好きの凜翁ｻﾝ？日本に彼氏でも作ったのかしら？』
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