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『コイツは酷い… 顔の半分が別人じゃないか』 『当然よ あの「岩石巌子」の本気のパンチをまともに喰らったら レスラーだってダウンしちゃうんだもの こんな小さなオカマじゃぁ 一たまりも無いわよ』 俺達二人の会話に満足気な笑みを称えながら マギーが聞いて来た 『先ず何から質問する?仲間?装備?理由?』 『そうだな 先ず 何人で日本に上陸して 実働部隊は何人で 構成されているのか… 後は 俺を狙った理由が聞きたい』 俺の話しに頷いたマギーは 凜翁の脇に屈み込み 質問を始めたが 相手はテロリスト集団の「幹部」そう安々とは口を割る訳は無い マギーもその辺りは ちゃんと心得ている 『馬鹿なっ!誰が 貴様等何ぞに話すかっ!』 『あら?話したくないなら 話したく「為る様」してあげても良いのよ?』 「にこやか」な表情で話していたマギーの眼光が鋭くなる…… ミシリッ… と 昨晩折った 左手を 再度折り曲げると 凜翁の表情が 青く変わり 咽の奥から「ヒュィーッ!」と 肺の中の空気を一気に吐き出す様な 声にならない 悲鳴が聞こえ出した
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