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本日も営業してます。S大学相談室。
蝉が元気よく笑っている八月上旬。クーラーが使い物にならないなんて誰が想像しただろうか。
「暑い…春菜!アンタなんとかしなさいよ…。」
「なんとかできないから困ってるのよ。」
アタシに文句を言われたって困る。
「あーもー。男共は何処行ったのよ。」
騒ぐと余計に暑くなると思うのだが…
「豊さん達ならお昼の買い出しに行ってるけど。」
えー。夏海の声が耳に入る。
うるさい。後輩が仕事をしているというのに…ダラダラダラダラ。この人は働くという事を知らないのか?
「扇風機つけてよ~」
『ブチ』
もう我慢ならない。堪忍袋が切れた。
「夏海!アンタも仕事しなさい。」
何やらぶつぶつ言っている夏海に春菜は激を飛ばす。
「えー仕事なんか無いじゃない。」
「あります!アタシがアンタの分までやって上げてるんです。ダラダラしてる位なら自分の分くらい自分でやんな。」
何故この女はダラダラする事しか頭に無いのだろうか。不思議でしょうがない。
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