RAINY DAY2〈的はずれな愛の言葉〉

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「遠距離って寂しいよね。でもさ、やっぱり好きなら、頑張るしかないよ。 寂しいと、人は弱いから、誰かに頼りたくなる。 特に、君は初めての一人暮らしで、余計に寂しいと思う。 でも、優しくされて、流されちゃ駄目だよ。 浮気とかしちゃ、駄目だよ。 だから、寂しくてどうしようもない時は、俺と遊べ。 そんで、彼氏と一途に付き合っていって」 「うん。分かった」 「絶対だよ?」 「うん。絶対」 「指切りしよう」 「そこまで?」君はちょっと笑う。 「だって、なんか嫌なんだもん」 「分かった。指切りね」 「うん。指切り」 僕と君は指切りした。 後からこの時の話をした時、 あれは告白に近いよね? って話をした時。 君は気付かなかったよ、と言っていた。 「でも、大切に思ってくれてるなと思った」って。 うん。 それは間違いじゃない。 君は大切な人だよ。 いつか、離れ離れになっても。 大切な人のままだよ。
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