第1話:非血縁な君

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昔から俺は 欲しいモノは 手に入れないと気が済まない性格だった。 あれも欲しい。 これも欲しい。 そして高2になった今でも、性格は生まれ持ったモノなのか変わる事はなかった。 「アイツと何話してたんだよ?」 「別に何でもいぃじゃん。龍夜…どうしたの?」 思いきり壁を叩く。 彼女の顔の横で握られた拳は、壁で擦りむけていた。 「いいから答えろよ!!」 どうせ他愛ない会話。 そんな事分かってる。 だけど 自分の中の意味不明な嫉妬の塊が心臓を叩く。 「…っもうヤだ…!!別れて龍夜…」 「!」 「あたしもう、龍夜と付き合っていけない…っ」 俺の剣幕に驚いたのか、 俺の胸妬深さに嫌気がさしたのか、 俺の事が好きじゃなくなったのか。 彼女の涙には、思い当たる節が多過ぎた。 頭の中が、ぐるぐる、ぐるぐる。
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