5章 「写真」

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不思議なもので、子どもの頃はかせに感じていた嫌悪感は皆に対して感じなかった。 それは恐らく日常の中が人で溢れることにまだ飽きていたからであろう。 さらに、まだその時には私が知らなかった事が溢れていたし、勉強も専門的な分野でなかったから大差はつかなかった。 だから私は皆とほぼ変わらない学力がある…いや逆に、皆は私と同じくらいの学力があると思っていた。 人生の中で一番楽しいときを、私は過ごしていた。
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