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「へ?」間の抜けた声が出た。
「こっちこっち!」
瞬は、女子に強く腕を引かれ、誰もいない空き教室に連れてかれた。
「いったいなんな――」
「小川君、大事な、大事な話があるの!」
「はいっ!!!」自然に背筋が伸びた。
「本当は卒業式の日に言おうと思ってたんだけど、どうしても我慢できなくて…」
「………」黙ることしかできない。
女子は、拳を強く握り締めた。
「一目見た時から、ずっと、ずっと小川君のことが好きでした!付き合って下さい!」
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