烙印

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  いくら拭っても 消えないなんて   そんなの ずるいよ     最初は すぐに消せると思ったたんだ   当時は 消す必要なんて無いと 居心地の良さまで 感じてた     今はただ あの日の眩しさに 眼がくらみ   目眩がする     足枷のように 十字架を背負うように 歩くしかない   立ち止まると 振り向きたくなるから   いや   絶対に振り向く     いつかの日 僕が言う   雨なんて嫌だな   すると   雨ってキラキラして楽しいね   と 君は言う     僕はもう キラキラなんて 映らないけど     雨の日がくると     胸の奥の 消せない   烙印   が 今もうずく
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