一人 また一人

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勇也「啓汰!」 ………………………。 亮「まさか」 亮の顔が青ざめていく。 啓汰「間一髪だ!!」 一行は胸を撫で下ろした。 勇也「次は和樹だな」和樹『此所で死んだらどうしよう。まだ、やり残した事が沢山あるのに。最期の最期まで俺は親不孝者だった』 亮「投げるぞ」 和樹「おう」 亮「絶対、諦めるなよ」 和樹「解った」 勇也「今だ!」 和樹「ハァハァハァ」 ジャジャキーーン 和樹「うぁー!」 亮「和樹!」 啓汰「和樹なら大丈夫だ!」 和樹「し、心配かけて悪りぃ」 勇也「次は俺か」 亮「投げるぞ」 勇也「いいぜ!」 勇也『今だ』 ジャジャキーーン 勇也「余裕。俺の足の早さを舐めるなよ」 亮「次は俺か」 亮『順番が最後だけあって緊張するな』 亮「セイ!」 カランカラン ジャジャキーーン タッ! 亮「バスケ部の足の早さを舐めるなよーーー!」 ジャジャキーーン タッタッタッ 亮「和樹、大丈夫か?」 和樹「おう。危なかったから、スライディングして、左手負傷しただけだよ」 亮「無茶しやがって」 亮は和樹の頭をクシャクシャに撫でる。
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