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中に入ると馬鹿笑いしている生徒達が大勢いる。
そんな中をコソコソと自分の席である一番右側、窓際の一番後ろまで行き、何事もなかったように椅子に座る。
お腹の方がすいているらしく、机の上に弁当を開け自然に食べ始める。
また、このいつもと同じような食い物かよ…。
母親の弁当にぶつくそ文句をいいながらも次々に口に運んでいく。
そんな中で翼は視線を感じていた。
この感じは…先生ではないな。そんなにきつい感じじゃない。
唐揚げを口の中でモグモグしながらゆっくり顔をあげる。
すると、そこには2つ隣に座っている女子生徒がこっちを見ていた。
「先生に言わなくていいの?」
少し恥ずかしそうにしながら尋ねてきた。
余りにも上手い事入り込んだので近くや一番後ろの列の7・8人の生徒ぐらいしか気付いていなかった。
「傷大丈夫?」
大きく腫れ上がっている目に気付き心配そうに尋ねる。
翼は面倒くさそうに 「あぁ」 とだけ答えて再び弁当にくらいつく。
翼君が返事してくれたよ//嬉しい…。
さっきの女子生徒が隣の友達に顔を真っ赤にしながら嬉しそうにとびはねていた。
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