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「…センセェー、俺のキライな人…は食事の邪魔をする奴ー、そして――フワァ…、眠りの妨げをする奴でーすー」
と、耳にピッと手をあて先生をからかう。だがまだ眠たそうに目をショボンとさせている。
その言葉に少し顔をひきつらせながらも、
「じゃぁ寝ているお前が何で避ける事が出来たのだ!?」
さっき翼は先生が振りおろすと同時に起き上がり避けたのだ。
「夢の中で先生が攻撃しようとしてましたぁーー」
ぐっ、何てやろうだ…。
いっそう顔をひきつらせ、右手の拳には力が入る。
「授業は初めないんですかーー?」
「いちいち語尾を伸ばすな!
後で職員室に来い!」
「はいですー」
「返事ははいだ。はい!」
「はいですー」
注意されても直さない翼にまた注意しようとしたが、無駄だという事に気付き「評議委員」と、授業を始める事にした。
「起立、礼」
「お願いしまーす」
「着席」
「翼君、格好良かった…」
「何だよ、アイツ」
生徒達はそれぞれに翼の事を囁く。
グーグー(-.-)Zzz…。
そんな中でまた気持ち良さそうに一人寝だす翼だった。
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