第1章.日常

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「…センセェー、俺のキライな人…は食事の邪魔をする奴ー、そして――フワァ…、眠りの妨げをする奴でーすー」 と、耳にピッと手をあて先生をからかう。だがまだ眠たそうに目をショボンとさせている。 その言葉に少し顔をひきつらせながらも、 「じゃぁ寝ているお前が何で避ける事が出来たのだ!?」 さっき翼は先生が振りおろすと同時に起き上がり避けたのだ。 「夢の中で先生が攻撃しようとしてましたぁーー」 ぐっ、何てやろうだ…。 いっそう顔をひきつらせ、右手の拳には力が入る。 「授業は初めないんですかーー?」 「いちいち語尾を伸ばすな! 後で職員室に来い!」 「はいですー」 「返事ははいだ。はい!」 「はいですー」 注意されても直さない翼にまた注意しようとしたが、無駄だという事に気付き「評議委員」と、授業を始める事にした。 「起立、礼」 「お願いしまーす」 「着席」 「翼君、格好良かった…」 「何だよ、アイツ」 生徒達はそれぞれに翼の事を囁く。 グーグー(-.-)Zzz…。 そんな中でまた気持ち良さそうに一人寝だす翼だった。
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