第1章.日常

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先生が教科書を読み上げながら黒板にスラスラと書いていく。 それに合わせて生徒達もノートに書き写している。 授業中はというとたいていガヤガヤしているものだが、この先生の場合だけはシーンと誰一人と口は動かさない。 そんな中で一人浮いている奴が……翼だ。 気にくわないのでチョークをビュッととばす。 バゴッ。 先生の投げたチョークは見事に翼にかわされ、そのまま後ろの壁に当たった。 そのチョークは壁に当たった衝撃により粉々になっていた。 「夢でチョークが…」 寝ぼけながらモゴモゴと口を動かす翼に 「んな訳あるか!」 と、思わず突っ込む先生。 そこで丁度チャイムが鳴り授業が終わった。 ポケーとする翼。 「寝過ぎた…」 なんだよそれ!
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