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それから再び起きたのは3時間後だ。
…イヤこの場合起きたというより、起こされたといった方が正しいのかもしれないが…。
母親が疲れた様子で帰って来て玄関に置いてある大きな靴を見る。
…そして次の瞬間、
「翼!
何時まで寝てるの!?
もう10時よ!」
母親の怒声が家中に響き渡る。
「うぅん……」
翼は目をゴシゴシと擦りながら、布団から顔を出し時計を見る。
「10時か」
呑気そうにそんな事を呟きながらベッドから立ち上がる。
「さっさとご飯食べて学校に行きなさい!」
再び下で母親が怒鳴りだした。
朝から騒がしいな……。
翼は重い足取りで1階へと降り食卓につく。まだ半寝状態のままパンを口に入れる。
「眠い……、……スースー」
「寝るなぁ!」
再び寝ようとした翼に間髪入れずに怒鳴る母。
「食いながら行こう……」
食パンを2枚手にとり、自分の部屋に戻り鞄を背負って外へと出る。
「きちんと先生に謝るのよ!」
後ろでそんな声が聞こえてきたが気にもとめず、
食パンをくわえながら、いつもと同じ道を歩いて学校に向かった。
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