第1章.日常

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翼は公園を歩いていた。 そこには金髪頭の奴やピアスなど普通の生活の中ではほとんど見慣れない姿の不良達が、 50代のひ弱そうな叔父さんからカツアゲをしている。 あぁ、絡まれたら面倒だからこっそり行こう…。 不良達にばれないように走って通り過ぎようとしたが、 ちょうどタイミング悪く不良の1人が振り向き、翼と目が合ってしまった。 「お前も俺達と遊ぼうぜ」 たぶんこの不良達の中のリーダーだろう。 他の人とは何処か違うオーラを感じる事ができる。 「バーカ、どっか行けよ」 翼はそう悪態をついて素早く走って逃げる。 「あぁ?何がバカだ。お前ら、アイツをぶち殺すぞ」 翼の言葉にきれたリーダーは仲間をひきつれて追いかけ始めた。
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