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翼は路地を右へいったり、左にいったりしてとにかくジグザグに走った。
しばらくして後ろを振り向く。
「やっとどっか行ったか…」
そこには誰の姿もなく、安心して歩き始めた。
曲がり角を左に曲がろうとした時に何かにぶつかった。ゆっくりと視線を上にもっていくとそこには…、先程の不良達の一人が立っていた。
「ヤバッ」
急いでもときた道を戻ろうと振り返った。
するとその先にもニヤニヤ笑いながら二人の不良が歩いてこっちにやって来ている。
「こりゃ死んだな…」
そう呟き、一番近くにいた不良に殴りかかる。
しかし、その拳をあっさりと捕まれてしまう。
その間に後ろから2人の不良がやって来て、翼を殴るや、蹴るやしてボコボコにする。
いつの間にかリーダーがやって来て、意識が朦朧としている翼に話しかける。
「最後に一発殴らせろな…」
大きくふりかぶり、翼の顔面へと拳がめり込む。
そしてそのまま吹っ飛ばされた。
俺にあいつらを倒す力があればな…。
壁に激突した翼は頭をガクッと前に倒しそのまま意識を失った。
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