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「…………~♪」
――…………歌?
あたしは微かに聞こえる歌をぼんやり聞いていた。
その歌声は天使の歌声のように澄んでいて、なぜかとても安心できた。
瞼に感じる光が朝を告げていたが、心地よい歌に包まれてもう一度寝よう、そう思っていた。
――休日の朝、この二度寝できる瞬間が最高なんだ……。
しかし
あたしのその小さな幸せはあたしの唇に感じる『何か』によって叶いそうもなくなっていた。
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