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あたしは閉じていた瞳を思い切ってあけることにした。
ゆっくりと瞼をあげると、頬杖をついた綾菜ちゃんがあたしを見下ろしていた。
……なんか物凄く色っぽかった。
「……ごめんなさい、起こしちゃいましたか？」
綾菜ちゃんはいつもの無垢な笑顔をあたしに向けた。
「……そりゃぁ～……、唇撫でられたら……起きるよ」
あたしが起きた時に綾菜ちゃんはあたしの唇をなでるのをやめていた。
そんなあたしの言葉を聞いた綾菜ちゃんはニコッと笑って、また唇をなではじめた。
「だって……、主任の唇気持ちいいんですもん……」
その言葉を聞いて心臓の鼓動がより一層早くなる。
「はじめてのチュウ～♪ 君とチュウ～♪ I will give you all my love♪」
そして綾菜ちゃんはあたしを見つめながら綺麗な声で小さく歌いだした。
――コロ助……、あたしどうしたらいいのかな……？
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