わたしの決意、あなたの嘘

16/16
前へ
/280ページ
次へ
――山口……くん? なんで……? いや、でも二人で遊ぶくらいだからメールぐらいするかな……? 「綾菜ちゃん、誰からだった?」 あたしは山口くんからとはわかっていたが、確認の意味をこめて、尋ねてみた。 背中を向けている綾菜ちゃんはあたしの声に驚いたのか、体をビクッと震わせた。 それから携帯を隠すようにしながら、こちらを向いた。 「あ……、由宇からっ……、会社でいつも仲良くしている子からでした!」  綾菜ちゃんは少し焦り気味に、でも顔はうれしそうにしながらあたしに話した。 ――……ねぇ、綾菜ちゃん、 ――なんでそんな嘘つくの?
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3970人が本棚に入れています
本棚に追加