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クラロス「エルメアの葉については全て書物に載ってたらしいのだが、肝心な魔法の“印”がわからんらしいのだ。」
“印”とは魔法を発する時に用いる言葉だ。
アリス「印がわからなければ魔法はできぬではないか~」
クラロス「だからこそおまえさんのとこにきたんだろうが!魔法の名前はわかっている!名前は“バウル”だ。」
アリス「…なるほどな。
世界最強の魔術士と言われた私にならわかる。そう思ったのか…。」
クラロス「心当たりはないか!?俺なんかよりもずっとアリスの方が詳しいはずだ!!!」
クラロスは身を乗り出してアリスに詰め寄る。
だがアリスはその勢いに気圧される様子はない。
アリス「心当たりか…。西にある最古の魔術学校“バレンティア”に封印された禁術書がある。もしかしたらその中の禁魔法に“バウル”があるかもしれん。」
クラロス「本当か!?」
アリスの表情はかたかった。
アリス「だが、バレンティアの警備はそう簡単に破れるものではないし、ましてや禁魔法を使うなんて今やれば犯罪だ。」
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