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その晩、2人は酒を飲み交わしながら話しをしていた。
クラロス「今日、俺がきたのは先日ライアンに呼ばれて会ってきたからだ。」
アリス「ライアンに!?…ということは見つかったのか!!?この呪いを解く手段が!!」
アリスは笑顔を見せた。がしかし、クラロスの顔は酒の入ったグラスを見つめ何か曇った表情である。
クラロス「まぁそう興奮するな。
確かに見つかりかけているみたいだ。」
アリス「見つかりかけている…?」
クラロスはグラスの酒に口をつけ喉を潤すように一気に飲んだ。
クラロス「ぷはぁ~。…呪いは今まで“薬”での解除の線でライアンが研究、開発をしていた。しかし“薬”での解除はできないと判断。ライアンは開発を諦め、呪いに関するある書物を調べていたところ今までにない貴重な情報を手に入れた。」
アリス「貴重な情報って…?」
アリスは少し身を乗り出して聞いた。
クラロス「“魔法”と“薬”の融合。」
アリス「ふっふふ…ふははははは!!!!!
そんなこと有り得ない!!!
クラロスも知っているだろう!?魔法と薬は水と油の関係!!混じりあうことは絶対に有り得ない!!今まで私も何度かやったことはあるが成功したことなぞ一度もないわ!!」
アリスも言い終わってから一気に酒を飲み干した。
クラロス「だが…もし…そこに“エルメアの葉”を加えればどうだ?」
アリス「…ヒクッ…エルメアの葉か…それならもしかしたら…」
アリスは酒のビンを手にとり空になった2つのグラスを満たした。
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