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―――― 「ここか……」 前のドアの横には、『新庄 月』と書かれている。 徹さんが言ったとおりなら、彼が寮長のはずだ。 しんじょう……つき……? いや、これはやっぱりユエと読むのか? あ、それとも今流行りのライト…… ピンポーン 少し期待をもちながら、俺は備え付けのインターホンを鳴らした。 「はいはぁい♪ 今開けるからちょっとまってなぁ」 中からやたらと明るい声が響く。 それからドタドタと慌ただしい音がしたかと思えば…… ガチャッ 勢いよくドアが開いた。 .
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