その優しさは、脆くて…

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ふと気が付いた。 ──敵の臭い。 敵が、近くにいる。 立ち上がって、呼ぼうとした。 だけど、近くに居ない。 呼んでも来ない。 絶対に。 拳を握った。 爪が掌に食い込む。 ──どうして。 自問自答。 ──オレ達を守るため。 守らなくていいのに… その決意はどこから来ているのだろう。 自分も、傷ついているのに…。 どうして、そこまで。 考えるのを止めた。 考えたって何も始まらない。 本当にその決意があるのかを確かめる。 どうこうは、 「うしっ」 その時に考える!! .
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