†開かれた物語†

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 とても。  とても懐かしい何か。  『リ・リ・ィ』  夢の中で私をそう呼ぶ彼。  「…あなたは…誰?」  呟く声に返事はない。  織葉は目蓋の裏に残る青年の面影を感じながら、ゆっくりと目を閉じた。  再び、深い眠りに誘われる。  と、その時。  ボスッ!!  ∑∑!!  突然、体に覆いかぶさってきたモノに驚き、織葉は閉じられた瞳を開く。  
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