†開かれた物語†

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 「な、なに?!」  恐る恐るその重みに目を向けた織葉は、またまた驚き声を上げた。  「だ、だ、誰っ?!!」  肩にかかる程度に伸びた美しい紅色の髪を持つ青年が、そこにはいた。  頭には、白い羽根のついた黒いターバン。  体全体を包み込むような大きな黒いマントを纏っている。  まるで砂漠の民のような出で立ちだ。  気を失っているのだろうか。  まったく動かない。  「ちょっ…どっから…?ってか、誰…?!」  頭の中がこんがらがる。  ここ、私の部屋だよね?  そんで、ここ私のベッド?  ドア閉まったままだし?  窓も開いてないし?  何も音しなかったよね?  ってか、急に現われた?  どっから?  誰、ですか?  もう、わけわかんないですけど∑∑  
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