†開かれた物語†

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 「っつ!」  織葉は頭を抑える。  いつもこうだ。  その何かを思い出そうとすると、決まって頭が痛くなる。  まるで、それを思い出すことを拒否しているような。  手探りで机の上に置いたままのミネラルウォーターを手に取り、一気に飲む。  喉が清らかな水によって潤わされる。  「はぁ」  大きな溜め息をつき、元の位置にそれを置くと、織葉はもう一度ベッドに仰向けになった。  「一体あの夢は何なんだろ?」  
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