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『市内に有る営業所の電話番号をみんな教えて下さい。』
仕事中に受けた1本の電話。
ここで私の人生の節目が1つ増えたのである。
『営業所の全部ですか?御用件は?もしよろしければ、御用件をお聞きいたしますが…?』
『人を探しているんですが、勤め先の営業所が判らなくて、身内に不幸が有ったので早急に連絡を取りたいんです。』
『その方のお名前は?』
『旧姓で〇〇〇〇〇〇さんなんですが…』
それ、わ・私ッ!!!!
『私ですが… … 身内って… 』
『本当に?!お母さんが…交通事故で意識不明だって!!今、警察の人に変わるね。』
警察の人から事情を聞いてとにかく帰り支度をして病院に向かう。
あっ!
お父さん…は?携帯に電話する。
『落ち着いて聞いてね。今、警察から連絡で、お母さんが事故で意識不明だって。とにかく病院に向かって!私も今向かっているから!!』
妹には連絡したし…
前日の夜、祖母の一周忌を済ませて母が帰って来たので久し振りにおしゃべりをしに実家に行ったのだ。
法事の後だけに話題も法事絡みの話題が多くて…今思えば、虫の知らせだったんだろうか…。
そんな事を思いながら
病院に近付く…。
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