第一話

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「副長…」 「なんだ、藤堂」 「つ、罪の無い人に抜刀はいけません…、ましてや女性に」 副長らしくないです、と困ったように言う、藤堂と呼ばれた若い声。 すると目の前の銀色が緩く揺れて、かちゃりと鞘に収められる。 よかった、と胸を撫で下ろしたのもつかの間、土方さんは私を鋭く睨んで盛大に舌打ちをした。 それに対して、藤堂さんが苦笑いを浮かべる。  
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