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『……俺は
ずっと、
あやねを好きなんかわからんかった。』
「え……?」
『そのまま
…そのまま聞いて……』
怖かった
こんな機械で
こんなただの道具で
君と繋がっていることが
電話を切られるだけで
また、君を失ってしまうから
「わかった……」
『………ごめんな
いつも、一人にさせて…』
いつも
俺は寝るためだけに
あの家に帰ってた
せやけど
君は毎日毎日
俺のご飯作ってくれて
洗濯とか掃除もしてくれてた
気付いてたのに
何も言えなかった。
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