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クラスで最初は、まあ慣れないながらもなんとか過ごしていた。
イジメの連中に少しからかわれたりはしたが、それほど苦ではなかった。
「もしかしたら大丈夫かな」
そう思っていたある日の事だった。
イジメ連中がクラスで授業中に「U」などと騒いだりしていた。
ほとんど授業妨害並のウルサさだった。
「ウザいなぁ…てかUってなんだよ」
と呆れていた。
だが、その「U」は俺に重くのしかかる言葉であった。
学校から帰ろうとした時に知ってしまった。
連中が俺を見ながら「U」などとコソコソ言っているのである。
「Uって…俺の事?」俺はかなりショックを受けた
Uは連中の中での陰での俺のアダナで、笑いのネタなどにされていたからだ。
辛かった…
俺はアイツらに何もしていない
なのに…アイツらは「U」の陰口のような事を言っていた。
それが毎日のように続いた。
俺の前では普通のクラスメートとしての顔
だが本当は、俺の陰口を言って楽しむ顔
この態度の変化もかなり辛かった…
そしてある日の授業中でも、「U」とコソコソ言われ、耐えられなくなった俺は涙が流れそうなのを堪え、ある決断をした。
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