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目を閉じたままの百目鬼の顔は花火の光に照らされている 。
「...?」
『お前の右目に映ってる花火見てっから』
「え...?」
『...こんなに感動してるのかって...分かるから。』
どーんっ。
心に響く音。照らされた、彼の顔を見て嬉しくなって...そして改めて...大事な、大切な存在なんだという事に気づいた。
側に居たい。出来るなら、このまま...ずーっと...
『?...四月』
俺、やっぱおかしい...?
いつのまにか、俺は百目鬼の唇に自分の唇を重ねていた。理由なんてないんだけど...なんとなくしたかった。彼の手は自分の首にのびてきて...自分を捉えて...まるで離さないと言ってるような強さで、互いに...互いに...離さないかのような甘いキス。
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