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トモナが授業後校内を歩いているとバンドサークルだろうか、ドラムが軽快にリズムを刻みベースの音がリズムを膨らませその上からギターの歪んだ音が乗っかってメロディを作りだしていた。
「おーなかなか上手いぢゃん。ちょっと覗いてみるかな。」
トモナはバンドサークルが活動している音楽室を覗いてみた。
教室には4人の女の子がいた。
ドラムを叩いていて曲が中断されるとギャーギャー大きな声で話し出しこのバンドのムードメーカーでありそうな子が【ミズキ】
ギター片手にミズキの暴走を止めるかのようにクールに突っ込みながら軽快にリフを刻んでいるのが【タカコ】
このバンドのメインボーカルで赤いストラトエレキを片手に抜群のギターセンスと歌声の持ち主の【ユミ】
どこか抜けてそうでボーッとしているが曲に入ると抜群のリズムと安定性が売りのベーシストの【マイ】
「へぇーこれがこの学校のガールズバンドかあー。」
関心しているとミズキがトモナに気付いた。
「そこのレディ~!サークル入りたいのお~?入っておいでよお~。」
「いや、べつに。」
「とりあえず入ってきなよ」とタカコが冷静に言った。
トモナは渋々教室に入ってく。
するとミズキが
「あー!!」
「何!?」とユミ
「ど~したのお~?」とマイ
「あんたうるさい!」とタカコ
「!?」とトモナ
「トモナちゃんて去年解散したSONEのギタリストぢゃん!!」
「うわっ本当だわ」とタカコ
「あーあははは(笑)」とユミ
「あのSONEのトモナちゃんだあ」とマイ
「あっはい。元SONEのトモナです。」
タカコ「音楽やってないの?」
トモナ「はい。いろいろあって。」
トモナ「ところでこのサークルは何でこんな人数少ないんですか?」
ミズキ「それはねータカコちゃんが完璧主義でレベル高すぎで他の人がついてこれないんだよー。もはやサークルぢゃなく1つのバンドなんだよね。」
トモナ「あ~なるほど~」
タカコ「そうそうやるなら本気でやらないとね。」
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