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「美月?」
友達である"片岡夏海"の声に私"高田美月"は我にかえる。
「なぁに?」
私の声は妙に落ち着いて響いた。
「なんか辛気臭い顔してたよ!眉間にシワが残っちゃいそうだった~!!大丈夫?」
笑い混じりの、まったりした口調の夏海。ほっとする。
「あは。なんでもなぁい♪」
思わずさっきまで考えてた事が何か一瞬わからなくなってしまった。
「ってか美月!ご飯食べなさい!」
今はお昼休み。
私は芝生に置いたお弁当を睨んでいる状態だった…
はたから見たら変な子だ。
「やば」
顔を赤らめつつ、急いでお弁当をかきこむ。
"ごめんね。いつか絶対話すよ。"心のなかでそうつぶやきながら。
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