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零になった。 君が一瞬で零になった。 その目の前の一瞬は、とてつもなく早く。 さっきまで隣で笑っていたのに、 イッシュン…の差。 ――すっと美しいほどの髪質が横をすり抜けて 次のシーンでは、 君の体は空を舞い、 血飛殊が飛んでいた。 君は 君が 零になった。 零になるのは簡単で。 君を受け止めることも出来ずに 僕の目の前で 君は地面にたたきつけられた。 「あぁあああああああぁッ―――!!!!!!!!!!!!!!!!!」 もう 遅い。 零は零にしかならないのだから。
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