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「わかったわかった!」
「ですが女性には女性の――」
「わかったって!」
これはかなり厳しいな。弱いのと組んだら守りながら戦えって事か……。
序盤は死ねない。
つまり生死を賭けたサバイバルだ。
「サバイバル……。もっと厳しい事になりましょう」
「俺、それ声に出して言ったかぁ?」
「他に質問はございませんか?」
「あぁ、グレイズは何体、存在するんだ? ボスとか。だいたい1人1人に物語があるからこの世界に1体って事はないだろう?」
「未討伐のプレイヤー様がご同行なされている限り出続けます」
「なるほど」
「パーティーやギルドは?」
「パーティーは実戦にてお確かめ下さいませ。ギルドはお話を進めて行くに連れてわかりましょう」
「百聞は一見にしかず、習うより慣れろ、か……」
「それでは、私は失礼をさせて戴きます。斬之介様の御武運を」
そしてセバスチャンは部屋から出ていった。
話を進めろか……。ギルドはこの世界の住人と認められれば入れるはずだ。
先ずは身支度。
さすがにパジャマのままじゃ歩けないからな。
タンスを調べるか。
これもRPGの基本だな。
そして、服と靴を手に入れた俺は部屋を出ることにした。
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