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この本物のスプーンがあれば、魔力が上がる。
俺は、偽物と間違えないように、右のポケットにしまった。
もちろん、今じゃなくとも後で手に入れることもできる。
「じゃぁな。ミントにおまえさんの愛を伝えとくよ」
カエルに背をむけ右手を上げて別れた。
次はミントのところだ。先ほど来た道を戻り、更に進んで行く。
途中で足を止めた。
「村のゲートか……。」
ゲームでは、恐ろしい雰囲気がする……とかって、出れないようになっている。
左手だけ出してみようかな?
そっと、手を伸ばした。
「おぉっ!」
冷たい!?
俺は左手を素早く引っ込めた。
全身で飛び出したら死ぬんじゃないか……?
生まれて30年近くになるが、身の毛がよだつという貴重な体験をした。
あまり無茶はできないな。
これは教訓だ。
そう思いながら、再びミントの待っている花畑へと足を運んだ。
もうじき昼になろうとしている。
リアルタイムで時間が流れていくようだ。
セバスチャンが言っていたな。
宿屋では一瞬でパラメーターが回復するど。
だが、寝る事もできる。
つまり、眠気や病気は回復しないってことなのか?
俺は考んがえながら歩いた。
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