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「先ず、お名前のご登録を致して下さいませ」 「おっ。ちょっとそれらしいな。名前は『†斬之介†』。ゲームもそうだし」 「かしこまりました。では、装置の説明を致します」 「あれっ? 職業は?」 「ございません」 「何で?」 「先ず、この腕時計タイプの装置か首掛けタイプの装置かをお選び下さいませ」  俺は不満ながらも、差し出された2つの装置を見比べた。  携帯? よりは縦が短く横長だな……。 「この装置は『アイシー(I.C)』と呼ばれ、ステータスの確認や道具、倉庫、また通信もできる、ライフラインとも言えるアイテムでございます。既にお名前は登録済みでございますが、記号は使えませんので省かさせて戴きました」 「ライフライン……。そのアイシーを無くしたらどうなる?」 「故意、事故による破損、紛失の場合でも道具屋にて無償で再発行致します」 「了解。じゃぁ首掛けタイプで。腕じゃ邪魔になるもんな」 「かしこまりました。一応捕捉致しますと、戦闘が開始されますと、このアイシーは消えます故、ご安心下さいませ」 「じゃぁ戦いの最中は使え無いって事だな。確かにゲームでもパーティー外のプレイヤーとは連絡は取れないもんな」
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