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目が覚めると、時計は朝の七時を回っていた。
重い腰をおこし、ベットに座り込み見たものは。
(ウワッ、なんだこれ…)
ピンクの壁に紫のカーテン、バスルームは部屋から丸見えのガラス張り…
そこを何処だと言われたら、ラブホテルの一室であるとしか言えないだろう。
しかも中は広くて高級部屋と見受けられる。
ふと、辺りを見渡すが誰も居ない。
(俺…まさか一人で来たなんて事無いよな…?)
布団から降りると、目の前に全身が映る鏡があった。
鏡を覗いてみると、自分の右肩に赤い痕跡が残っていた。
(キッ…キスマーク……、誰だよこんなの付けたの…って、女だよなぁ、すげぇはっきり付いてる。)
服を着替え、受け付けを過ぎると、オバチャンが、白い目でこっちを見ている…。
(何見てるだよ…、何もしてないだろ)
なんか変な感じはしたが、気にしないで歩いていると自宅付近にある、公園に差し掛かった。
(ん?公園かぁ、ちょっくらよってくか…久々に)
真っすぐ帰ってもいいのだが、気が向いたので寄り道をすることにした。
どうせ今日は休みなんだからと。
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