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流部を部屋に運び、布団に寝かせた、俺と流部の慎重には差があり一苦労だった。
寝かせたあとはキッチンへ行き、タオルを濡らして流部の額に乗せた。
「何してたんだか…」
ふぅーと、一つため息をして、流部のことを見ていた。
何故か心臓がドクドクと脈を打ってくる…。
「!!俺なにをしてるんだ!ここまでしなくてもいいじゃんか!(そうだよ、かえれば良いだろ?)」
一人でパニックになって挙動不振になり、心臓がバクバク音をたてた。
(しかも何だよ!何んで、流部見て心臓がドクドクいってるんだよ…おかしいよ…。まっまさかな…、俺…。)
流部を意識している自分がいると、亮は気付いた。
「なっ…俺なに考えてるんだ」
流部を見ないようにして、自分の気持を落ち着かせようと、深呼吸をしてると。
「見てて飽きないよ、ふふ…」
と流部が笑った。
「起きてたのか!」
後ろから突然声をかけられ、びっくりした亮は顔を赤くした。
そんな顔をした亮を、流部は見逃さなかった。
「どうしたんです?顔を赤くして。」
ニヤニヤと意地悪そうな顔をして笑っている。
「笑うな!どうもしないよ!」
流部は、亮の姿を見て、ますます煽られやめるよりもむしろ、顔が恐いくらい笑っていた。
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