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――グーッ…
「「………」」
私のお腹が……
「また朝飯抜いたのか?」
「ぅん……」
「ねぼすけ」
「うるさいなぁ~」
寝坊したのは事実だけど……
ちなみに、つい先月までは同棲してた。
先月の下旬になって、急にアパートを借りたなんて言ってた。
「なんか食いたいものは?」
「ん~……とくにない」
「だよなぁ……この辺なんもねぇし………ファミレスでいいか」
「うん」
ファミレスかぁ~。
あの時、七夕の時以来かな。
………七夕の時の颯君の願い事……
――フルフルフル
首を振って、考えを振り払う。
もう関係ないもん。
「唯!!置いてくぞ!!」
「あっ!待ってよぉ~!!」
夾君はいつも意地悪。
でも、颯君を除けば、今までで一番私のことを思ってくれてる。
だから付き合ってるし、病気のことを話した。
今は楽しい。
颯君のことを忘れていられるから。
私って卑怯だよね……
……もし…
もし颯君が帰ってきたら、私はどっちを選べばいいんだろう……
颯君……
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