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「っ!」
トビラを囲むように更に5人の気配がする。
トビラは倒れている警察官を踏み台にして木の上に登り、木から木へと渡って行く。
「さ、猿かあいつは、あっちに逃げたぞ」
7人の警察官は一斉にトビラを追いかける。
なかなか捕まえる事の出来ないトビラに警察官の数は一時間に一人の割り当てで増えていった。
トビラも隠れた場所に偶然起きた家のヒトに見つかり悲鳴をあげられたり、犬に吠えられたりしてなかなか警察官達から逃げることができなかった。
朝になり、まだ、鬼ごっこは続いていた。
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