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「おはようございます。今、この町はある事件が起きています！」
どこからかこの騒ぎを嗅ぎ付けたカメラマンと今人気の美人レポーターがマイクを手に報道している。
「この町で窃盗を繰り返していた少年は警察の手を逃れ、現在もこの辺りを逃げています。警察は威信を賭けて少年を捕まえるべく、30人もの警察官の導入をしてますが、今だ捕まっていません！」
ざわざわ
すこし、レポーターの周りが騒がしくなる。
「どうやら、こちらに少年が来たのかもしれま…」
ふと、レポーターの頭上に影が出来る。
「へ？」
レポーターは上を向くと靴の裏が間近に見える。
「グベェ」
そのまま、見事に靴裏とキスして倒れるレポーター
「す、すいません」
屋根から飛んだトビラは踏んでしまったレポーターに走り去りながら謝る。
きっちりと謝りたかったが後ろには警察官がたくさん迫ってくる。
トビラが去り、それを追いかける警察官達も去り、カメラマンは顔にクッキリと靴あとがあり、鼻血を垂らして解剖される蛙のように目を回して倒れている美人リポーターの姿は生放送で全国に流れた。
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