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あそこは相変わらずだな
「それ以上調べようとしたら上から止められた」
鳳凰家の力が動いたのだろう……もう過去はどうでもいいと思った。身動きのとれない自分はどうなるのか知りたくなった。
「……おれはどうなるの?やっぱり、警察官は俺を盗んだ罪で拷問するの?」
「ん、拷問?……盗みで拷問?…くっ、あはぁはっはっはっ」
中年は豪快に笑う
「あっはっは、拷問!俺達に拷問されると思ったからあんなに必死に逃げたのかよ」
ベッドの手すりを叩いて笑う。
イタイ・イタイ、振動が傷に触る。
「いや、すまない。…なるほど、ちゃんとした知識を教える人間がいないと、そう思っても仕方ないかもな」
「で、どうなるの?」
「ん、拷問はないが…ん~、まだ、分からん。普通なら少年院に入れられるだろうが、君は大人100人相手にしても捕まえる事のできなかった子供だ。身元も分からない事になっている、少年院も受け入れを渋っていてね…」
コンコン
そこでドアを叩く音がする。
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