代償と解放

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そこにナースが現れ、 「キャー!君、どうしたの」 震えるトビラを見たナースは騒ぎ出す。 「いや、単なる、思い出し震えみた…」…いなものだから大丈夫 「ドクター!ドクター!」 話最後まで聞けよ!ナースさん ナースはトビラのベッドを掴み動かす。 「え?ちょっ、イタイ動かしたら痛いって、なに?どこ行くの?」 かなりのスピードで廊下を暴走する。しっかり手すりを持ってないと振り落とされそうだ。 「待ってて!手術室まですぐだから」 「手術っ!いやっ、俺大丈夫だから、本当に大丈夫だから、前!危な、前」 「私のナースになって1週間のカンが、あの震え方は尋常じゃ無いと教えてるわ」 トビラが色々つっこむが無情にも目的地に着きドアが閉まり手術中のランプが点灯する。 問答無用に麻酔を打たれ意識が薄れるトビラは生きていたら希望ヶ丘孤児院の事をオジサンに聞こうと思った。 …生きてたらね…
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