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「夏目さん、ちゃんと説明しないとトビラ君が困ってますよ」
中年の隣にいた20代の男が中年に言った。
「ん、そうか…結論から言うとお前は存在しないと言う理由で少年院すら受け入れられなかった。他の施設似たような理由で断ってきた。そこでちょろっと強引な手段を使って」
「いいえ、かなり強引な手段です」
ため息をつく20代の男
「仕方がねぇじゃないか、やつら秋空トビラは死んで存在しないって言ってなかなかこっちの書類にハンコを押さねぇんだ。こいつはここに存在するってんのに!」
熱く語る中年
「だから知り合いのコネをちょろっと使ってコイツを引き取ることを許可してもらったんだ」
はっ、引き取る?
「だれが?」
中年は自分を指す。
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