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「だれを?」
中年はトビラを指す。
「……夏目って?」
「ん、俺の名前だ。名乗ってなかったか?」
「…名乗っていません」
20代の男がトビラの代わりに答える。
「そうだっけ、俺は夏目宗助(なつめ そうすけ)だ、宜しくな、夏目トビラ、我が息子」
握手するトビラと夏目。
「え、あ、うん」
トビラは事態についていけない。
「本当は秋空トビラのまま引き取ってもよかったんだか、秋空トビラの死亡届けを取り消そうとしたり、お前から聞いた鳳凰家の事を上に黙って調べようとすると色々と妨害にあってな」
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