─6章 答え─

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「良かったです。ノーボルさんに気に入ってもらえて・・・」 「ど、とちらかと言えば、今のフリージアさんの方が、その~私の好みであります・・・」 恥ずかしさを堪え、思い切って胸の内を伝えた私! 「えっ・・・」 頬を赤く染め、更にモジモジと恥ずかしげなフリージアさんは目線が泳ぐ。 そこへ── 「ちょっとお二人さ~ん。会って早々見せつけないで下さるかしら~」 先程から私とフリージアさんを傍観しておられたメリッサさんは、ジト~っと目を細めては不機嫌に声を出す。 「こ、これはメリッサさん。申し訳ありません!」 「ご、ごめんなさい☆」 慌てて姿勢を正す私とフリージアさん! 私とフリージアさんの行動を前に── 「まぁ、いいわ♪ふふふ」 両手を腰に呆れた様に微笑むメリッサさんですが、若干羨ましそうにも見えます。 が── 「フリージアさん。ご報告しないといけない事があるのではなくて・・・」 スッと表情を戻すメリッサさんは真剣な顔つきとなった。 「はい・・・」 小さく、コクリと頷くフリージアさん・・・ この状況に私は、何か特別な委細があるものと直感した。 「あの、今回は一体何が・・・」 恐る恐るお聞きする私・・・ フリージアさんはゴクリと唾を飲み込むと── 「あの、お嬢様が、お嬢様が帰って来られません・・・」 不安げな表情を浮かべるフリージアさんは詳細を語る。 「なっ!?帰って来られないとはどう言う事ですか?何時間?何日?」 大事を察した私は強くフリージアさんを追求! 「えぇ・・・」 目をキョロキョロとたじろぐフリージアさんを横に── 「まだ1日よ・・・」 メリッサさんは静かに答えた。 「1日・・・メリッサさん、今はどのように対応されておられますか?」 「取りあえず、治安維持局には連絡したわ。今はまだ様子見の段階で、私達で思い当たる所を探しているの」 「了解です。では私も合流し、お嬢様の捜索に加わります!」 「ありがとう。そうしてもらえると助かるわ・・・」 安心されたのか、お口元が少し緩んだメリッサさん・・・ 「その前に私は一旦お屋敷へ帰還し、ローレン様へ諸々のご報告に上がりたいのですが・・・」 「そうね、あんまりゆっくり出来ないけど、一旦お屋敷へ戻りましょう。いいですねフリージアさん」 キビキビと指示を出すメリッサさんですが── 「はい☆」 ニッコリとようやく笑顔を取り戻したフリージアさんでした!
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