├3.落葉の小路

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軽い後悔が私の頭をよぎった。 未練? やはり寂しいのかもしれない。 突然、娘が足元に抱きついて私は驚いた。 見たらにっこりと笑ってどんぐりを差し出した。 「どうしたの?これ…」 「うんとね、拾ったの。はい、ママにあげる」 私は一瞬首を傾げた。 この辺りにどんぐりの木はなかったから。 私は娘が差し出したどんぐりを受け取った。 冷たい! 娘の手の冷たさに驚いてしまう。
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