├3.落葉の小路

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見ると小さな手が紅葉のようにほんのりと赤くなっていた。 私は思わず娘の手を握りしめる。 娘は少しきょとんとして、それから嬉しそうに笑った。 「ママのおてて、あったかいね」 その言葉に泣きそうになる。 数年前の出来事を思い出したから。
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