├2.深夜の電話

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「梨花、今日も待ってたのよ。昨日もその前も…。私だってそう。あなた、最近梨花に会う事すらないじゃない…」 我慢していた事が弾けるように出てきて私自身驚く。 だけど止める事はできなかった。 私の口調は話す度、険を増し、私自身も傷付けた。 「仕方ないだろう…そのお陰でお前らだって生活出来るんだから」 そうなんだ…私だって子供ではない。 それくらいわかっている。 だけど…心は納得できなかった。 夫は二本目の煙草に火をつけて、深くため息をついた。 その態度が余計に私を傷付けていた。 「なぁ俺、忙しいから切るぞ。」 「わかった…私達…もう出ていくから…」 そう言って私は電話を切った。 理解してもらえない寂しさから涙が出た。 その後電話は鳴る事もなく、私は泣きながら眠れずに夜を明かした。
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